株式会社 河野製作所

CROWNJUN
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平成21年9月16日(水) 日刊工業新聞
  企業の志魂
 ‘09 三国志 いざ、天空の世界へ
  歴史に人あり 人に志あり 企業に魂あり

  『三国志』は人材の宝庫である。「我れが天に背こうと天が我れを背くを許さじ」と豪語した乱世の奸雄曹操。漢再興の大義を掲げ、人徳で人を惹きつけた劉備。年齢、門閥にとらわれず人材を抜擢し魏と蜀に伍した孫権。三人の英傑には人が随いていきたくなる魅力があった。桃園の契り以来、劉備との信義を終生貫き通した天下無双の勇猛、関羽と張飛。天下三分の計を打ち立て、敵国の群雄からも畏敬された水魚の交わりの天才軍師諸葛亮。曹操に心酔し、その覇道に乗った武門の綺羅星、夏侯惇、張遼、張?、許?、夏侯淵。魏の頭脳として軍略を巡らした荀ケ、郭嘉、程c、賈?、司馬懿。孫権なればこそ大将軍に変貌した”呉下の阿蒙にあらず”の呂蒙。蜀の至宝、関羽を討ち取った若き俊英総司令官・陸遜。呉建国の大功労者であり孫権の盟友、美周郎周瑜。それぞれ「君、臣を択ぶのみにあらず、臣もまた君を択ぶ」だけの資格と気概をもった器量人であった。時代が人を作るのか、人が時代を創るのか。いつの時代も人は自分のやるべき天命を担って、この世に生まれてくる。そして友と出会い、心を揺すぶられ、戦いの場に出ていくのである。三国志の乱世は、人を鍛え、人を出会わせ、人を成長させる道場だったのかも知れない。ゆえに1800年以上もの天空を超えてその気概が伝わり、信義が感動を呼ぶのだろう。今こそ改めて学んでみたい。三国志の英傑たちに。この21世紀の乱世を生き抜くヒントがあるはずだから。

 2008年9月15日、米投資銀行大手リーマン・ブラザーズの破綻に端を発した金融危機は、瞬く間に世界各国を飲み込み、100年に一度という経済不況をひきおこした。むろん日本経済も無縁であろうはずはなく、大企業から中小企業にいたるまで、まさに荒海に漂流する”海図なき、帆柱なき難破船”の如き危急存亡のときである。企業経営者にとって、今はまさに乱世だ。乱世とは永く続いてきた秩序や常識が取り壊され、新しい概念や技術が生まれる”踊り場”を指すのかも知れない。

 紀元2世紀末からの約1世紀にわたって、智略冴え猛将奔る群雄絵巻が繰り広げられた三国志の時代も、まさに乱世であり、時代の踊り場であった。時代に人が育てられ、人が時代をたぐり寄せ、三国志は魅力あるリーダーと人材を輩出している。幾多の難局と遭遇しながら彼らはどのようにして自らを叱咤し、部下を励まし乱世を乗り切ったのか。敵の矢を全身に浴びながら主君曹操の楯となった典韋に「俺はお前が命をかけて守っただけの値打のある漢にきっとなってみせる」と誓った曹操の将に将たる器量。「我れが孔明を得たることは魚が水を得たのと同じ」と諸葛亮との出会いを喜び、智謀のすべてを信じ任せきった劉備の人徳と高い志。「士別れて三日なれば、すなわち当に刮目して相待つべし」は孫権に鼓舞されて大将軍に変貌した呂蒙の気概の言葉だ。21世紀の乱世よ、望むところと立ち上がれ。その天空の彼方にいざ伝えん。今を生きる我らの志と魂を。

  (株)河野製作所

  代表取締役社長 河野淳一氏

   千葉県市川市曽谷2-11-10

 ?統士元は、「臥龍」と称された諸葛亮孔明と並び、「鳳雛」と呼ばれるほどの智謀に長けていた俊才。赤壁の戦いで周瑜に船と船を鎖でつなぐ「連環の計」を献策した。この計略が魏軍大敗の要因となる。のち劉備に仕えてからは孔明と両翼の名参謀として活躍、蜀軍の快進撃を支えた。

 顕微鏡下で行うマイクロサージャリーの業界パイオニア。ベンチャー企業として多品種少量生産の高付加価値製品にターゲットし、オンリー・ワン製品を開発・製造・販売する俊才だ。医療機器専門メーカーとして全国の病院、大学からの信頼も厚く、医療現場の名参謀ならではの技術とサービスの提供に余念がない。

   

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