株式会社 河野製作所

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東京カレンダー 2014年(平成26年)1月6日(月曜日)

  知る人ぞ知る、業界シェアトップの日本メーカーが集結

  隠れた名企業−製造業編54

  株式会社河野製作所

  50ミクロンから500ミクロンという目に見えない、小さな世界で使われる手術針を開発。

  今では、世界を相手にビジネス展開だ。

0.03mmの手術針

 色々な世界一がある中で、渇ヘ野製作所が制作する血管縫合用針は、直径30ミクロン、長さ0.8mmで世界一小さい。この開発により、従来は不可能であった500ミクロン以下の血管への縫合が可能となった。ちなみに30ミクロンは0.03mmだ。

 同社は、お客様個々のニーズに応じたオンリー・ワン製品の開発・製造・販売を目指している。あるドクターから、「現在、手術がしたくてもできない50ミクロンから500ミクロンまでの領域を埋めることのできる器具と術法を確立したい」と言われた時も、「パイオニアを自負する同社がやらなくて、誰がやるのだ」と、不可能と言われた開発に挑戦。まさにゼロベースでの開発となり、産官学共同で、3年がかりで完成させた。

少数の患者のため採算は二の次

 手術を必要とする患者の中には、小児や非常に治療の難しい病気の方がいる。採算を第一に考えると、このような少数の患者は切り捨てることになる。誰も目を向けようとしない少数派に対しても、真摯に立ち向かうこと。技術を追求し、医療の発展に寄与する。それが河野製作所の理念だ。

 微細外科手術用縫合針の国内シェアは60%に上り、直径70ミクロン以下の超微細領域では、唯一の供給メーカーだ。

 

グローバル・ニッチ・トップ

 ニッチな製品である。日本国内だけで考えると、確かに採算は合わない。しかし、一度海外に目を向けると、需要は桁違いだ。

 同社は、世界展開の足掛かりとして、2012年に中国法人を設立。医療機器の承認も取得した。中国事業の要となる中国人の採用・育成も継続中だ。更に、東南アジアとヨーロッパでも、進出の準備中である。

 ものづくりの根幹部分は国内に残し、情報収集や臨床の面で海外のドクターと連携し、新たな価値を生み出す。自社の持つ技術を使い、グローバル・ニッチ・トップをとる。

Interview◆ドクターの手術に役立つ実感やりがいを感じています

 眼科事業の立ち上げのメンバーとして入社し、市場リサーチから、競合製品の分析、製品化の立案、販売戦略の策定、販促ツールの作成、製品プロモーションツールまで一貫した業務を担当しました。3年目から既存製品の改良と新製品の開発業務も任されるようになりました。他部署と連携を取りながら、ドクターのニーズを形にする開発の仕事は簡単ではありません。ですが、やり遂げた時にドクターの手術に役に立つ実感を得ることができるので、やり甲斐を感じています。

 

=会社概要=

▽会社名=株式会社河野製作所

▽住所=〒272-0832 千葉県市川市曽谷2-11-10

    TEL:047-372-3281

    FAX:047-373-4515

    HP:http://www.konoseisakusho.jp

▽設立=1970年5月4日

▽資本金=1,000万円

▽従業員数=111名

▽平均年齢=41.6歳

▽売上高=12億9,000万円

▽営業利益=5,500万円

▽国内の主力製品名=マイクロサージャリー、テフデッサーU、アスフレックス、ブイゾーブ

▽海外向けの製品名=同上

▽上記製品の海外への輸出比率=1.5〜2%

▽今年度の採用=7名

▽来年度の採用=7名

▽求める人材像=自ら考え行動できる、チャレンジ精神、リーダーシップ

▽他に紹介したい事=「第3回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」受賞、天皇陛下ご行幸、経済産業省日本ものづくり中小企業300社、技術開発型ベンチャー企業を目指しています。

 

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