医療用縫合針・縫合糸メーカーの株式会社 河野製作所 所在地:千葉県市川市曽谷 商品販売会社:クラウンジュン・コウノ CROWNJUN

お知らせ

平成14年8月13日(火) 日本経済新聞
 首都圏経済

 東京都三鷹市の第三セクター、まちづくり三鷹(三鷹市、内田聖二社長)は市内中小企業の技術開発を後押しする。三鷹光器(同、中村勝重社長)と帝京大医療技術学部教授などが開発する超微細手術用顕微鏡と手術用具の開発のつなぎ資金を提供する。現在は技術的に不可能な0.5㍉㍍以下の超微細手術を実現する。

  3セク「まちづくり三鷹」
  まず産学共同の超微細手術用具

 まちづくり三鷹はこれまで三鷹市のスモールオフィス・ホームオフィス(SOHO)事業者育成施設を運営するなど、SOHO支援にも力を入れてきた。既存の製造業者の技術開発を資金的にも支援するのは今回が初めて。 


 0.5㍉以下の小さな組織は、手術中の作業が可能なほど安定して立体的に見られる顕鏡鏡がないのが現状。組織を縫い合わせる針と糸も、これまでになく細いものが必要になる。手術できるようになれば、例えば切断された指の毛細血管をつなぐことができ、指を再生する確率が飛躍的に高まるという。


 三鷹光器と帝京大教授、電気通信大学教授、河野製作所(千葉県市川市)で作るグループは、0.5㍉以下50マイクロ㍍までの大きさを手術する装置を開発する。


 帝京大教授が持つ超微細手術の臨床技術と電通大教授の三次元立体構造を映像化する技術、三鷹光器の医療用顕微鏡と河野製作所の手術用針と糸の製造技術を組み合わせる。


 2004年度の製品化を目指す。実用化すれば世界初となる。


 経済産業省から開発費補助が出ることが決まったが、実際に補助金を受け取れるのは開発終了後。当面の開発費用が必要になるため、まちづくり三鷹が約3,100万円を一時的に負担し、補助金で回収する。開発の進行管理や事務手続きも引き受ける。


 まちづくり三鷹は今後、支援策を強化する考えで「将来はSOHOの発想力と市内製造業者の技術を組み合わせて新産業育成を目指す」(同社)としている。

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